私共の娘は、このたび、洛南高等学校付属小学校入学試験で合格をいただきました。
これは、知の塾で先生に一年間、親子ともどもご指導いただいたお陰にほかなりません。合格発表の会場で、先生におめでとう、と温かく抱擁されながら、これからですよ!今からびしばし勉強をする生活が始まるのですよ!といつもどおりの力強いお言葉をいただきました。長かったようであっという間に過ぎた受験生活の日々を少し振り返りたいと思います。
私共夫婦のうち、夫は、公立小学校から中学受験をして私立の中高に通った経験がありました。小学校時代の通塾は、かなり過酷で親の負担も絶大であったそうで、私共夫婦は話し合い、娘にはなるべく早い時期からしっかりと教育を受けさせ、高い位置に上らせて、将来の展望を開いてやりたいと漠然と考えていました。
私立の小学校を探していくうちに、洛南高等学校附属小学校での仏教に基づく人間教育を知りました。娘には、すでに複数の幼児教室を掛け持ちして通わせていましたが、インターネットで洛南専門の知の塾を知り、説明会に夫婦で参加しました。
先生の熱のこもったお話を聞いた帰り道、夫は先生の方針に強く共感しておりました。入塾に際しての面談も夫婦で参加させていただき、先生とお話しして、ぜひ娘をご指導いただきたいと決意し、入塾を許可いただきました。
四歳で五時間授業など可能だろうか、と感じていましたが、まったくの杞憂でした。先生は、幼児教育のプロ中のプロであり、生徒の体調や気分の波を鋭敏に察知され、細やかな心くばりをされながら、しっかりと授業をしていただけました。
一般的な幼児教室では、集団授業のなかでどうしてもがやがやした雰囲気になりますし、自分ができてもほかの生徒さんを待ったり、採点を待ったりと無駄な時間が生じていました。授業を見ているとそれらが娘の集中力を損なっていたように感じられました。
知の塾ではそもそも生徒さんの学力レベルが高く、先生が適切な問題を用意してくださってどんどん進めるので、まったく無駄がありません。さらに通常の教材以外の追加教材もすぐに用意していただけて、発展的な学習に取り組めていました。子供たちはすぐに打ち解けてお互いに刺激を与えあっていました。知の塾で切磋琢磨し合った友達は、今後十二年間共に過ごす仲間であり、娘の一生の財産となると思います。
家庭でも先生のご指導に従い、学習に取り組みました。娘の集中力は親から見ても急速に高まり、休日には合計すると五~六時間は勉強できるようになりました。もちろん一般人の私が、先生のように娘の気持ちを維持することは難しく、こちらもどうしても気分や語調が荒れがちでした。娘には何回聞いても先生より母親の方がずっと怖いと言われております。
先生に相談すると、そういうものです、うちも泣きながらやる時もやはりありますよ、と笑いながらおっしゃっていただき、ほっとしました。一方で、先生ご自身は娘様の合格後もお祝いの家族旅行には参加されずお仕事をされていたと伺いました。私情を捨て教育に打ち込む先生の姿勢は並大抵ではない、ほんとうに強い気持ちをもって幼児教育に取り組まれているのだな、と感じました。
小学校受験は親の受験とも言われ、洛南はとくに面接や作文などの保護者の試験もウェイトが大きいです。知の塾は、保護者に対する支援が他塾と比べて圧倒的に手厚く、丁寧な個別指導をしていただけました。洛南小学校を実際に受験してみた感想は、かなりしっかりと準備をしてやっと対応できたかな、というものです。
知の塾で最初に年間予定表をいただいたのですが、面談や電話相談が高頻度で予定に組み込まれており、当初はこんなに必要だろうか、と思いましたが、それは私共の認識が甘かったです。先生と何度もお話をさせていただくことで、その時々の細かな不安や疑問がどんどん解消されていきましたし、それと並行して親の姿勢や志向も洛南的といいますか、洛南色に染めていただいたように感じます。
先生ご自身も保護者として洛南小学校を受験され、見事娘様が合格され、洛南生活を満喫されている真最中です。そのお話を伺うと私共や娘のモチベーションもさらに高まりました。また先生の豊富なご経験から、娘の学習面のみならず、生活習慣や習い事、まだ後に続く兄弟の方向性などに関しても助言いただけましたので、いつも感心しておりました。当初複数通っていた幼児教室や習い事もすっぱりと整理していただきまして、その通りにして大正解であったと感じています。
先生のご指導のおかげで、娘は受験前の夏頃には合格間違いない、と太鼓判を押していただいておりました。しかし、受験の直前に台風が関西を直撃し、我が家では停電と断水に見舞われました。復旧には丸2日を要し、車が出せず、避難先もなかったため、直前の時期に塾の授業に参加できず家でも勉強できませんでした。
このことは私共夫婦に非常に大きな精神的負担を与えました。先生からは受験は心配ないので、身の安全を優先するように、とメッセージを頂き、先生のお宅で娘を預かっていただくご提案まで頂きました。幸いその直後に生活は復旧し、授業にも参加できましたが、娘を送り届けたときに先生のお顔をみて本当に心強く感じ、安堵したのをよく覚えております。さらに先生から補習授業をして頂き、安心して入試当日を迎えることができました。
入試当日の朝、知の塾の生徒で集まって先生から最終のお言葉をいただきました。娘を含めた生徒さんたちの表情がとても引き締まっていて、やる気に満ちていて、頼もしく見えました。
まだまだ幼い点も多い娘ですが、年中から年長にかけてのとても大事な時期に知野先生にご指導頂いて、本当によかったと感謝しております。私共親も貴重なご指導を頂くことができました。
娘は合格をいただいた後も、知の塾で勉強をしたがっております。知野先生とは今後も一学年先輩の保護者としても末永いご指導を頂きたく存じます。先生、本当にありがとうございました。